柿本人麻呂の枕詞「嬬ごもる」と「ささらの月」神話考

서지정보

· 발행기관 : 동아시아일본학회
· 수록지 정보 : 일본문화연구 / 74호 / 5 ~ 26페이지
· 저자명 : 고용환

초록

本稿では人麻呂(135番)‘嬬隠る’の表記を巡る宇宙観の実体を考察しようとした。まず、羈旅歌(253番)と『風土記』「印南郡」に伝わる地名伝説歌と人麻呂の2011番歌に「妻問い」の風習が反映されていることが知られる。その仲人役の「伊志治」氏族の宗教的な背景を考えてみると、「祓い」の宗教的な儀礼を行う巫女(息長)と同族であったことが判明される。 次に,七夕歌に載る「月人をとこ」の構想には、恋文を伝える「使者」の役を演じる月の男子(呉剛)が月に逃げ隠れ樵の仙人となり、または女神「嫦娥」の奇伝神話の影響を受けた創作であると推論される。 そして、人麻呂の「隠る」歌は、月と関連をもつ歌が殆んどであり、月を恋する妹に見立てる描写になっていることが知られる。さらに、‘嬬隠る’を調べてみると挽歌の抒情と共に、月を神仙視する仙境(仙桂･仙舟･仙霞)の抒情が看取される。なお,『記紀』の天石屋戸神話に記録されている「小竹」に注目してみれば、人麻呂の同句「小竹之葉」の表現とは、女神が持つ「祓え」の呪具であったことが知られる。 以上,人麻呂の‘嬬隠る’歌語には、月の女神(嫦娥)が「月に逃げ隠る」という詩想の反映であり、且つ、月は陰(月原に生える<七節菅>と<水陰草>)である女神の要諦というべき靈性を持ち、所謂七夕の月と陰陽道の流行に相俟って創作された歌語であったものと推考される。

참고자료

· 없음